ラトビアに生まれ、ドイツで世界にその名を知らしめた名バイオリン奏者ギドン・クレーメルが、若手トップ奏者らと共演し、ラフマニノフを取り上げた話題のアルバム。"Preghiera" はピアノ協奏曲第2番の第2楽章をクライスラーが編曲した小品、「Trio élégiaque」と呼ばれる2つの作品は、チャイコフスキーへのオマージュとして知られる。ピアノのダニール・トリフォノフとの緩急自在の音創りは、まさに夢の共演と言うべき深い味わい。作品の持つ内省的世界に聴き手を引き込んでしまう手腕はさすがの一言。
- バーミンガム市交響楽団, ニコライ・ルガンスキー & サカリ・オラモ
- ヤン・リシエツキ, サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 & アントニオ・パッパーノ
- クリスチャン・ツィメルマン, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 & サイモン・ラトル
- マウリツィオ・ポリーニ