しなやかに変化しながら前進していくPerfumeのスタンスを、浮遊感あふれるエレクトロポップで表現した8作目のオリジナルアルバム。前作『Future Pop』から4年ぶりとなるが、その間に世界は大きく変わり、2022年現在も変化し続けている。プロデューサーの中田ヤスタカはその流れを捉えて、人間とAIを巡るSFファンタジーを紡いだ。憂いを胸に宇宙を駆ける「Drive’n The Rain」、機械的に生きる人間よりもバーチャルなハートを持つアンドロイドのほうが魅力的だと歌う「アンドロイド&」、情報の渦に溺れずに生きたいと願う「さよならプラスティックワールド」。現代社会へのアイロニーも含んだ思索的な歌を、ポジティブなオーラをまとうPerfumeの3人が歌うことによって、重さと軽さのバランスが絶妙なポップミュージックとして結実している。アルバムタイトルの『PLASMA』は、固体、液体、気体に次ぐ物質の第4の状態とされるもので、Perfumeの表現が新たなフェーズに入ったことを表している。
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