歌とダンスミュージックを高次元で融合したAyumu Imazuのファーストフルアルバム。6歳からダンスを始めた彼の音楽制作は、常に身体表現がセットとなっている。そのセンスは「Tangerine」のようにグルーヴィな楽曲で顕著に表れていて、ビートの作りやブレイクの入れ方、スムースな楽曲展開は、リズミカルな身体の動きを連想させる。14歳でアーティスト留学のためアメリカ、ニューヨークへ渡ったことにより英語も堪能で、日本語と英語をナチュラルに織り交ぜたリリックも心地よいグルーヴに一役買っている。ダンサブルな楽曲だけではなくエモーショナルなバラードも魅力的で、恋のすれ違いを描くメロウな「破片」は当初SNSで公開したところ、たちまち反響を呼んでリリースが決定した。身体感覚とサウンドの表現が密接に結びついたAyumu Imazuの音楽は、マルチなスタイルと開かれた感覚を持った新世代アーティストならではの豊かな広がりを感じさせる。