スタッフメモ "Distant Figure"は瞑想的なソロピアノ作品であり、同時にシンプルな和声進行による感情の高ぶりや深化を探求する楽曲でもある。フィリップ・グラスがモスクワ出身のピアニスト、アントン・バタゴフのために書き下ろした作品で、冒頭部分のゆらめくような2音のメロディは、同じくバタゴフによってレコーディングされたグラスの練習曲を彷彿(ほうふつ)させる。グラスは変化の少ないこの楽曲の中に、繊細で息をのむようなクレッシェンドを仕込んだ。グラスの厚い信頼を受けるバタゴフは、ベーゼンドルファーの美しい響きを存分に生かしつつ奏で上げている。

1
13:53
 

Anton Batagov その他の作品