the Mirraz や the Cigavettes といったリアルタイムの洋楽インディーとの共振を見せるアーティストが勃興し始めた00年代後半の日本のインディ-・シーン。高いクオリティとメディアの注目度から、そんなシーンの突破口を開いた作品「Moralist S.S.」をリリースしたのが彼ら Lillies and Remains だ。それに対してこのアルバム「Part of Grace」は、京都の大学生同士で結成された彼らが、ソングライターでありボーカルとギターを担当する KENT 以外のメンバーを大胆にチェンジし、東京を拠点として作り上げた勝負の1枚といえる。コーラス・ワークで聴かせる “Argo” や80年代インディーすら匂わせる “Alice”、先行シングル “Wreckage” など、もはやゴスという言葉ではくくることのできない多彩な12曲に、豪華海外アーティストを起用したリミックス2曲を含む全14曲とボリュームも満点。浅井健一(ex:Blankey Jet City)やアヒト・イナザワ(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)の絶賛もうなずける充実作と言えるだろう。
Lillies and Remainsのその他の作品
- 2014年
- 2011年
- 2012年
- THE NOVEMBERS
- Psysalia psysalis psyche
- Burgh
- COALTAR OF THE DEEPERS
- PSYSALIA 人
- Coyote milk store