Out My Window

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アメリカ西海岸のヒップホップ・シーンを代表する優良レーベルとして人気の高い Stones Throw からのリリースでありながら、他の Stones Throw の作品とは印象の異なるサウンドで異彩を放つカナダ出身のプロデューサー、Koushik が2008年にリリースした実質的な1stアルバム。最大の特徴は1960〜1970年代のサイケデリック・ロック〜フォークを彷彿とさせる開放的でレイドバックした空気感で、アコースティックなサウンドをヒップホップやエレクトロニカなどをベースにしたサウンド・プロダクションのノウハウと融合させ、オリジナリティあふれる心地いいグルーヴを生み出している。一見、Stones Throw らしくないとも感じられるが、もともと1960〜1970年代のサイケデリック・ロック〜フォーク・ムーヴメントの震源地はアメリカ西海岸であり、そうしたカルチャーがシーンに根付いているからこそ生まれた、ユニークでアメリカ西海岸ならではの作品と言えるのかもしれない。アメリカのヒップホップ・シーンだけでなく、ヨーロッパのジャズなどのシーンで人気が高いのも納得がいく高品質でハイブリッドなアルバムだ。

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