

Attacca Quartetは2021年、ジャンルを超越したアルバム『Real Life』をリリースした。『Of All Joys』はそれに次ぐ作品で、20世紀後半のミニマリズムの原点をルネサンス期から探る力強い音楽の旅となっている。John Bennet、ギボンズ、Clemens non Papa、マレンツィオ、アレグリらの音楽と、アルヴォ・ペルトやフィリップ・グラス(弦楽四重奏曲第3番『Mishima』)らの作品が並置され、見事に調和している。特にグラスからアレグリの弦楽四重奏版「Miserere」へと移る流れには天才的なひらめきがあり、アルバム全体を象徴して示唆に富み、深い感動をもたらす。また、ダウランドの「Flow My Tears」は深く内省的な世界で、現代の讃歌ともいえるだろう。