ジャングルからグライムまで、拡張を続けるサウンドとSF的世界を描き出す深淵(しんえん)なリリックで新境地を開いたサードアルバム。メンバーのみでエレクトリックなバンドアンサンブルを極めた前作『Sonatine』から3年ぶりとなる本作は、彼らのアイコニックな作風であるミニマルメロウなサウンドを基調に、ファースト作以来となるUtena Kobayashiのスティールパン/ボーカルを迎えた「Floating in Space」、ゲストのTakumi (MIRRROR) と玉名ラーメンをフィーチャーした「The Encounters」など、変革期を迎えたバンドのオープンなスタンスを表明している。怒濤(どとう)のグルーヴが駆け抜ける「Anthem」から、ベースの市川仁也がエレクトリックチェロをプレイする「Aechmea」、プログレッシブな展開とともにディストピアから光へ向けて歩みを進める「No Moon」まで、エレクトロニックミュージックの先進性を糧に、その表現世界はかつてない広がりをみせている。
- 2019年
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