ニューヨーク出身の女性ボーカリスト、 Nina Vidal。デビュー・アルバムとなる本作で、一気にその美声に注目が集まった。力強さよりも繊細さ、情熱よりも密やかな思いを感じさせるセンシティブなハイトーン・ボイスが、楽曲の良さも相まって非常に完成度の高い世界観を作り上げている。ニューヨーク大学で音楽の学位を取得した才媛であり、作曲においても非凡な才能を見せる彼女だが、やはりまずはその歌声を堪能したい。冒頭の “Moving Alone” は Jean Caze のトランペットをフィーチャーしたスロウ・ナンバー、ミドル・テンポの “Lights On”、ムーディなラテン・チューン “Untitled” と、ジャズを基調としたサウンドで徐々にムードを高める展開に、知らぬうちに引き込まれてしまうだろう。 Everything But the Girl の “Driving” や Bob Marleyの “Waiting in Vain” など、カバーのセンスも抜群。全編にわたる心癒されるテンポも心地いい。陽の当たるリビングでの一時や、就寝前のリラックス・タイムに楽しみたい1枚。すぐに彼女の声が現実とは違うどこかへ聴くものを連れていってくれるだろう。
その他のバージョン
- 10曲
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