「このアルバムは、これまでの作品の中で一番自分勝手な、自由な作品になったと思います」。4作目となるアルバム『Naked』について、ちゃんみなはApple Musicに語る。「ここ最近はリスナーとの関係が少し深くなった気がしていて。それによってこのアルバムでは過去には出せなかった一面や自信を持って言いにくいことも表に出せるようになったり、やりたかった音楽性を自由に表現できるようになったと思う。その制作過程で浮かんだのは“裸”を意味する『Naked』という言葉。そして、アルバムタイトルの『Naked』には、物理的に裸というより、もう少し精神的な意味やイメージを込めました」 自分の気持ちを正直に、オープンに解き放った約1年半ぶりのアルバムは、フィーチャリングにAwich、ASH ISLANDを迎え、Ryosuke "Dr.R" SakaiやJIGG、Tommy Brown、RAUDIら日米韓のプロデューサーと共に制作した国際色豊かなサウンドが大きな特徴となっている。「このアルバムには、裏テーマがありました。私は今年25歳になるんですけど、今回のアルバムを思い出にするとしたら、20代前半の箱に入るようなイメージで、50曲近い候補から収録曲を絞り込みました。そして、もう一つのキーは旅です。コロナ禍が落ち着き、ようやく海外に出掛けられるようになったので、ニューヨーク、ロサンゼルス、韓国に行って、現地のプロデューサーと交流したかった。だから、去年はずっと飛行機に乗っていた生活でしたし、いろんな方との楽しい交流が作品に反映されました」 「人間って、こういう一面があるんだなというのを、自分を通して発見していくのがすごく楽しい。みんなに伝えられることがあればいいなと思うし、みんなが面白いって思ってくれるだけでいい。とにかく自分に正直でいたい」。そう語るちゃんみなに、いくつかの収録曲を解説してもらおう。 RED 私は基本的に、自分以外の人にネガティブな感情をアウトプットしたくないと思っているし、(これは)日本の方が聴いても韓国の方が聴いても良い思いをする楽曲ではないので、出そうかどうしようか迷いました。でも、最終的に私がこの曲で伝えたいのは、当時のことを恨んでいるということではなく、今はこうして音楽をできているし、胸を張って「サランヘ」(“愛している”を意味する韓国語)と言える現状があるということ。英語の曲、日本語の曲、韓国語の曲もある『Naked』というアルバムが生まれたという事実は、私がトラウマを乗り越えられたということを意味しているので、この曲を収録することにしました。 444 2年ぶりに韓国へ行った時、横浜アリーナ公演でもヴァイオリンを弾いてくれたいとこがホテルに遊びに来てくれて。その時、私は韓国語を少し忘れてしまっていたんですけど、「何語でもいいから歌ってよ。私が持ってきたヴァイオリンと久しぶりにセッションしよう」と言われて、ボイスメモで何気なく録った音そのままなんですよ。実際、歌っている言葉は何語でもない、言葉にならないような言葉なんですけど、それがこのアルバムを説明してくれているように思ったので、そのまま収録しました。 Don't go (feat. ASH ISLAND) 韓国語で作詞をするのは、6、7年ぶりだったので、本当に大変でした。韓国語で作詞していたデビュー前は、日本語がそんなに上手ではなかったので、辞書を引いたり、本をたくさん読んだりして。そうやって歌詞を書いているうちに今みたいに日本語の歌詞が書けるようになっていったんですけど、今回、もう1回勉強し直しながら韓国語で書くうちに、「デビュー前はこうやって日本語で歌詞を書いていたな」って、当時の感覚を思い出しました。 美人 (Remix) [feat. Awich] 2021年に「美人」をリリースした後、Awichを迎えたリミックスを作りたかったんですけど、タイミングが合わず、実現しなかったんです。でも、『Naked』という作品を考える上で、どうしても欠かせなかったし、Awichに再度お願いしました。この曲を2人で披露した、先の横浜アリーナ公演はボルテージの高まりを感じて、すごくうれしかったです。ただ、この曲で終わりというより、むしろ、その逆で、この曲は始まりにすぎないんじゃないかと思っています。 I'm Not OK 私は大のロックファンなんです。ずっと昔から聴いてきて、自分でも作ってみたりしたんですけど、歌唱力が足りなかった。私の中で、ロックの曲には歌唱力が必須だと思っていたので、やりたくてもできない曲調だったんです。でも、いろんな人のおかげで、歌がうまくなって、ロックが歌えるようになってきた。だから、この曲は自分の中で「やっと歌えた」という手応えを感じた曲です。
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