音楽

音楽

2012年の解散から8年の歳月を経て、2020年に再生した東京事変の、バンドとしての成熟と衝動性を注ぎ込んだ10年ぶりのオリジナルアルバム。その時々のバンドのモードに通じるテレビのジャンルをタイトルにつけてきた彼らが本作に与えたタイトルは『音楽』。それぞれが幾多の経験を重ねてきたことで成熟した音楽家としての自負や説得力を背景に持ちつつも、その身のこなしは軽やかでしなやかだ。ラップからメンバー紹介、そして般若心経へと続く「孔雀」では、人心を揺るがす三種の煩悩を描いた椎名林檎のソロ作品『三毒史』とのリンクをにおわせながら、激動の時代の声なき声を拾い集めた、未来に向けた鋭利なメッセージが歌われる。サウンド面においても、高い演奏技術に支えられたプログレッシブなバンドアンサンブルが、洗練されたファンクネスとオルタナティブロックの危うさを共存させ、縦横無尽に躍動。アルバムを唯一無二な作品へと昇華している。

ミュージックビデオ

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ