メジャーデビュー10周年を迎えたDa-iCEが、10年間で培ったスキルとセンスを凝縮した8作目のオリジナルアルバム。『MUSi-aM』（ミュージアム）というタイトルの通りDa-iCEの多種多様な魅力を味わえる楽曲がそろう。中でも、メンバーの工藤大輝と花村想太、プロデューサーのエス・ティ・ワイが共作した「TAKE IT BACK」は本作を象徴する重要曲。切れ味鋭いギターリフから始まるアグレッシブなダンスナンバーで、「不揃いこそが強みのチーム」といったリリックがグループの魅力を的確に表現している。彼らはメジャーデビュー前の「I’ll be back」（2013年）から断続的にグループの決意表明を示す“BACKシリーズ”の楽曲を発表してきたが、この「TAKE IT BACK」が7曲目となり、これまでで最も本質を突いた曲となった。日だまりのような暖かさに満ちたチルナンバー「My baby」、美しいハーモニーで魅了するシティポップ風の「atmosphere」、ノスタルジックなムードの「Whale Tail」など、音楽的な奥行きを感じられる全16曲。「ここが入口」と歌うラストナンバー「Entrance 6」は冒頭の「TAKE IT BACK」とつながり、Da-iCEの“ミュージアム”を何度でも巡りたくなる。