オアシス史上最高の評価とセールスを記録したこのセカンドアルバムは、“オアシスとは何か”を端的に伝える彼らの代表作だ。60年代のブリティッシュビートやサイケデリック、セックス・ピストルズをほうふつさせる70年代のパンクの反骨精神。プリミティブな衝動をファーストから引き継ぎながら、「Wonderwall」におけるストリングスの効果的な使用や、「Champagne Supernova」のビタースイートな余韻といった、ファーストにはなかったノエル・ギャラガーのソングライターとしての才能が全編にわたって開花している。オアシス解散後の今もなおオーディエンスの大合唱となるキラーチューン「Don’t Look Back In Anger」を筆頭に、誰もが知る粒ぞろいの名曲が詰まったマスターピースであり、90年代のブリットポップを代表するアルバムであり、そして何よりも、ビートルズから今に続く英国ロック史において、今までも、これからも普遍的な価値と共に語り継がれることになる一作だ。
- 1998年
- 2002年
- Liam Gallagher
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
- フー・ファイターズ