

2000年代から東京のクラブ活気づき始めたジャム・セッション・シーン。その中心にいた集団 Jamnuts にギタリストとして参加していた渥美幸裕と、元 SOIL & HEMP SESSIONS(現SOIL & "PIMP" SESSIONS)のキーボーディスト菱山正太によるプロジェクト、thirdiq のファースト・アルバム。ジャム・セッションの手法をレコーディングに持ち込むかのように行われた一発即興録り。その音源にエディットを施して作り出されたサウンドは、緊張感と緻密な構成美、あるいは生々しさと仮想的な魅力を兼ね備えた、絶妙のバランスを見せている。ゲスト・ミュージシャンとして、ドラムの天倉正敬、トランペットの類家心平、ベースの SHINGO SUZUKI といった盟友たちが顔をそろえ、圧倒的なグルーブを構築。息をもつかせぬスリリングな展開でラストまで一気に聴かせる。ボーカリストの MARU や Hanah の歌声も、演奏に溶け込み幻想的な魅力を放っている。