Messiaen: Vingt Regards sur l'Enfant-Jésus

Messiaen: Vingt Regards sur l'Enfant-Jésus

ピアニストのBertrand Chamayouは、メシアンの『Vingt Regards sur l’Enfant-Jésus(幼子イエスに注ぐ20の眼差し)』を9歳の頃に初めて聴いて以来、およそ30年間にわたってこの作品に大きな影響を受け続けてきた。そんな彼が、鈴のような音色や鳥の歌声、東洋のリズムなど、さまざまな要素を取り込んだ一筋縄ではいかないこの難曲に、堂々と挑んだ。心を奪うような音のパレットを持つChamayouは、まるで透明な虹色のような繊細なタッチから、岩をも砕くような力強い演奏まで、難なく移行できる卓越したテクニックを披露。「Regard de l’Esprit de joie」の爆発的な熱狂は、これぞメシアンと言うべき力強さだ。さらにChamayouは、この20曲からなる大作では物足りないと言わんばかりに、その前後にメシアンへのオマージュである5つの楽曲を配置している。アルバムの冒頭を飾るAnthony Cheungによる「Live Ear Emission! "Homage to Olivier Messiaen"」はメシアンの“作曲遺伝子”を強く感じさせ、ラストのハーヴェイによる「Tombeau de Messiaen for Piano and Digital Audio Tape」は、ピアノと電子機器による型破りな表現でメシアンへの愛と敬意を示した注目に値する楽曲だ。

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