Love Is Like

Love Is Like

マルーン5が前作から4年を経てリリースする8作目のスタジオアルバムは、彼らがポップロックシーンの第一線で活躍し続ける理由を明らかにする作品だ。「これまでの道のりは、僕たちの音楽の作り方や、それをどう進めてきて、どこにたどり着いて、どんな波に乗ってきたかという意味で、まさに一周回って原点回帰したような旅だったと思う。そもそも何がうまくいったのか、その基本に立ち返る時が来たんだ」と、ボーカルのアダム・レヴィーンはApple Musicに語る。 『Love Is Like』でのレヴィーンは、作曲プロセスにおいてこれまでとは異なるアプローチを取った。「以前の僕なら人に頼ることに抵抗があった。でも今回は、初めて“電話で相談できるような頼れる仲間”がいたから、『電話して、ちょっと助けてもらおう』って思えた」と彼は言う。「ある曲の一節でどうしても壁にぶち当たってしまって、『J Kash、ここのラインを書くのを手伝ってくれないか?』って頼んだんだ」(ヒップホッププロデューサーのJ Kashは、アルバムに収録された10曲中7曲を共作している) アップビートでジャジーな「All Night」、スタイリッシュなLISAとの共演曲「Priceless」、そして抑制の効いた「California」という3曲のシングルに支えられながら、本アルバムはさらに注目度の高いコラボレーション作を2曲収録。リル・ウェインがタイトル曲「Love Is Like」に、Sexyy Redが「I Like It」にバースを提供している。そしてバンドの特徴である肩の力が抜けたダンサブルなサウンドは健在で、「Burn Burn Burn」のようにレトロな雰囲気を漂わせた曲もある。 当然、本作でもレヴィーンとその仲間たちは“愛とは何か”を定義しようと試みる。「It’s been a little crazy here/We been a little anxious, you know(最近ちょっと落ち着かなくて/僕たち少し不安になってたよね)」と歌う「Hideaway」から、「I know this behaviour is beneath us both/But I think the fucked-up thing is how it brought us closer now(こんなことするなんて僕ららしくないって分かってる/でも皮肉なことに、だからこそこんなに近付けたんだと思う)」と歌う「Jealousy Problems」まで、ここで描かれる愛は混沌(こんとん)として、すべてをのみ込み、混乱を招くものだ。それは彼らのこれまでの作品に見られた、二元論的な感性からの脱却を意味している。「面白いことに、最終的に僕らが作り上げたのは、すごく新鮮でクールに思える音楽だった」とレヴィーンは言う。「良くも悪くも、これまでとは違うものができたからこそ、今回リリースに至ったアルバムを誇りに思ってる」