Lifetime

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GRAPEVINEの注目度を一気に高めた2作目であり、彼らの作品の中でも屈指の傑作という呼び声も高い。重心の低いサウンドと含みを持たせた歌で無二の個性を見せていたバンドが、見事に真価を発揮。1998年にリリースされた、重厚なサウンドが光る「スロウ」と、どことなく歌謡曲的なメロディが心に残る「光について」のシングル2曲がヒットし、その実力がこのアルバムに集約されている。ザラリとした感触のギターロック、ミッドテンポが主体のビート、そしてメランコリックなメロディは、歌の主人公たちの晴れない心情を代弁しているかのように響く。何よりも、田中和将の歌に漂う哀感、やるせなさ、気だるさは、このバンドの根幹を成している。オルタナティブロック的でありながら、底辺にハードロックやサイケデリックの匂いも垣間見えるバンドサウンドも味わい深い。ファンからの支持が高い「望みの彼方」や、金延幸子の「青い魚」(名盤『み空』収録)のカバーも聴きどころだ。根岸孝旨 (Dr.StrangeLove) によるプロデュースワークも作品の完成度を高めており、本作のヒットで彼らはロックシーンの重要バンドに躍り出た。

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