

ブルースロックからハードロックへ。この趨勢(すうせい)を決定付けた立役者Led Zeppelinは、後に自らその枠を超えて唯一無二の音楽性を確立していくのだが、キャッチーな"Good Times Bad Times" で幕を開けるファーストアルバムは、やはりハードロックの聖典を冠するにふさわしい。異形化したブルースとしてのハードロックが堪能できる、ウィリー・ディクソンの名曲を取り上げた"You Shook Me"、"I Can’t Quit You Baby"、サイケデリックな"Dazed and Confused"、ストレートなロックナンバー"Communication Breakdown"など古典が目白押し。新しいサウンドを生み出そうと画策したジミー・ペイジの特異な空間表現も聴きどころ。