An Evening With Silk Sonic

An Evening With Silk Sonic

2020年初頭、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークが後に『An Evening With Silk Sonic』となる作品に専念していたとき、パンデミックによりライブシーンは活動停止状態にあった。しかし2人はそれにもめげずにファンへコンサートの体験を届けようとした。「突然自分のショーがキャンセルになった。アンディのショーもだ」。『R&B Now』でのインタビューの際、マーズはEbro Dardenにこう語った。「もう二度とライブでは演奏できなくなるんじゃないか、という恐怖に襲われた。そう感じている俺たちみたいな連中からとにかくその恐怖を払拭してやらないといけないって思って。じゃあ、ショーのようなアルバムを作ろう、って考えたんだ」

リードシングルの「Leave The Door Open」が始まりだった。この曲はマーズがアルバム全体の根幹と考える、濃密でスイートなレトロソウルだ。この曲を完成させた後、2人は『An Evening With Silk Sonic』全9曲の残りの制作に取りかかり、助けが必要なときには、ブーツィ・コリンズやThundercat、ベイビーフェイスことKenneth Brian Edmondsら友人の手を借りた。彼ら殿堂級の有名アーティストとのつながりもさることながら、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークの2人は、お互いの音楽性を合体させれば怖いものなしだということを常に理解していた。「特別なものにしたかった」とマーズは言う。「コンセプトでカッコつけたりするんじゃなく、ただアンダーソン・パークがドラムセットの向こうで歌って、俺の出番になったら彼に続いて俺が歌う以上に特別なもの。分かるだろ? バンドの全員が同じ方向に向かっていくっていうか。ミュージシャンにとっては夢のようだった」。しばらくはファンの耳から離れないであろう『An Evening With Silk Sonic』の楽曲のいくつかについて、以下、2人が語ってくれた。

Leave The Door Open
ブルーノ・マーズ(以下マーズ):俺とアンディは生楽器を演奏したりパフォーマンスしたりする派なんだ。この楽曲は2人で書いたんだけど、「おいマジかよ、俺たちがやったなんて信じられない」っていうような曲だった。どんなふうになるか見当もつかないけど、バラードだろうと何だろうと気にしない。自分たちにしっくりきた、ってところが大事なんだ。チャートで1位になろうとなるまいと、俺とアンディにはこれが自分たちのベストだってことが分かっている。自分たちも大満足だったよ。

Fly As Me
アンダーソン・パーク:「Fly As Me」は、マーズがしばらく温めていたつなぎの部分だった。そこに彼がバースやグルーヴを練り上げていったんだ。けっこう時間をかけたよ。
マーズ:ある日アンディがドラムセットの前に座って、「グルーヴはこうじゃないと」と言って、彼流のプレイを演奏し始めた。D'Mileがベースで、俺はギター。さんざん試してみた後、なんていうか、ほら、よくスタジオで、信頼できる人が「こうじゃないと」って言った一言が決め手になることがあるように、アンディの発言が決め手になった。彼が俺とD (D'Mile) に聴かせてくれたグルーヴは生半可じゃなかった。俺たちはひたすら後に付いていったよ。

After Last Night (with Thundercat & Bootsy Collins)
マーズ:これはブーツィ色が満載の曲。俺のダチのThundercatもやって来て、ひと肌ぬいでくれた。10分間ぶっ続けで演奏できるような、ライブ演奏のために作られたような曲だね。

Smokin Out The Window
マーズ:「Smokin Out The Window」のアイデアは4~5年前にツアーで思い浮かんだ。当時は今みたいな感じじゃなかったけど、アイデアだけは浮かんでいた。(パークの)誕生日に彼の元を訪ねたら、その夜彼はめちゃくちゃ興奮していた。「俺はR&Bのキングだ! 俺は最高だ! シーンで俺が一番イケてるだろ?」ってね。それから歌詞の掛け合いになって、どっちが相手を笑わせるかみたいな感じになって、最終的にこの曲が仕上がった。そしたらあいつは「俺はもう寝るよ、明日は何しようか?」って。

Put On A Smile
マーズ:とある曲をアンディに弾いて聴かせて、「どう思う?」って尋ねたら、彼は「最悪」って答えた。それでもう一度歌い直し始めて、今度は彼がドラムを叩いたら、魔法が起きたんだ。フックやコードが思い浮かんで、気付いたら曲をいじり始めて、スタジオに移って作業していた。そしたらいい感じのサウンドになってね。せっかく作ったのを台無しにしたくなかったから、ベイビーフェイスに電話した。俺がフェイスに電話するのは出来の良しあしを知りたいときだけ。彼ならきっと「これは最高だ」って教えてくれるからね。俺たちみんなでこの曲を仕上げたことは、アルバムの中でも最高の思い出の一つだよ。

Skate
マーズ:ローラースケートに乗ってる感じって、開放的で気持ちいい。このアルバムの本質もそんなところだ。もし俺とアンディがパーティーを開いたらどんな感じになるだろう? 季節は夏で。場所は屋外。コンガとドラムとアンプを設置して、さて音楽はどんな感じ? そう考えてできた俺たちの最高の形がこれ、「Skate」なんだ。

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