12曲、48分

タイトル 時間

評価とレビュー

4.4/5
9件の評価

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ブルー・タイガー

「ジャズボーカルは爆発だ!」

2006年7月26日のリリースとなっています。
1曲目は”Agua de Beber (Water to Drink)”です。伴奏はJohn Sheardのピアノ、Rob Piltchのギター、Marc Rogersのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Alan Hetheringtonのパーカーッションです。軽やかのボサノバのリズムでこれまたさわやかなボーカルが始まります。スタジオ録音だと思いますが、まさにクラブでの演奏会の幕開けを感じさせるオープニングにふさわしい歌いだしです。最初ポルトガル語で歌っているのかと思いましたが英語のようです。Sophie Milmanの後のRob Piltchのギターがかっこいいソロを聞かせています。続くJohn Sheardのピアノも素敵です。
2曲目は”I Can’t Give You Anything But Love,・・・”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Pat LaBarbearaのテナーサックスです。雰囲気はがらりと変わってスタンダードです。しかも純然たるフォービート。Sophie Milmanの歌のうまさが遺憾なく発揮されています。一言で言って「うまい!」。それしかありません。続くPat LaBarbearaのテナーサックスがスイング感たっぷりに盛り上げていくところも気持ちのいいものがあります。見事な演奏です。Sophie Milmanのハスキーな声を聞くと、本当にヘレン・メリルを連想してしまいます。単にハスキーなだけでなく力強いのが特徴だと思います。
3曲目は”Guilty”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Pat LaBarbearaのテナーサックスです。ゆっくりとした曲です。こういった種類の曲ではテンポをとるのが難しそうですが、バックのミュージシャンが小気味いいリズムで支えています。Sophie Milmanのボーカルもそれに十分こたえていると言えます。ボーカリストとしては当たり前のことですが、安定した音程の取り方は見事だと思います。もちろん、ジャージーな雰囲気の出し方もすぐれています。Reg Schwdgerのギターソロに続き、Pat LaBarbearaのテナーサックスソロになります。その後Sophie Milmanが再び朗々と歌い上げていくところは素晴らしいです。
4曲目は”My Baby Just Cares for Me”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Pat LaBarbearaのテナーサックスです。イントロが面白いです。これも典型的なフォービートの曲です。しかもよくビッグバンドをバックに歌うような感じでSophie Milmanが歌っています。伴奏はBill Kingのピアノはスイング感たっぷりで楽しいです。続くPat LaBarbearaのテナーサックスもよく盛り上げています。Sophie Milmanの歌い方も実に堂々たるものです。迫力十分で声の説得力も素晴らしく、見事な歌い方です。
5曲目は”Back Home to Me”です。伴奏はJohn Sheardのピアノ、Rob Piltchのギター、Marc Rogersのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Alan Hetheringtonのパーカーッションです。モダンフォークソングかカントリーミュージックといった雰囲気です。全体的にとても新鮮なイメージです。こう言った種類の曲も抵抗なく歌いこなしているところはSophie Milmanのレパートリーの広さを感じさせます。
6曲目は”The Man I Love”です。伴奏はJohn Sheardのピアノ、Rob Piltchのギター、Marc Rogersのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Guido Bassoのハーモニカです。前奏を聴いただけでは曲名がぴんときませんでした。テーマになると雰囲気が変わります。ここではGuido Bassoのハーモニカが哀愁のある音色を聞かせてくれます。非常にゆっくりとした曲なのですが、ていねいに歌い上げていくところは素晴らしいと思います。自分としては、この曲で途中にハーモニカソロが入ってのは初めて聴いたように思います。もしもライヴで聴けたらさぞ迫力がある歌い方だろうと思います。
7曲目は”Lonely In New York”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Lenny Solomonのバイオリンです。それとひょっとしたらPat LaBarbearaのソプラノサックスがイントロのところではいっているかもしれませんが私には聴き取れませんでした。全体的にかっこいいリズムが素敵です。またバイオリンが入っているのもいいですねえ。ソロはReg Schwdgerのギターからです。決して音の数は多くはありませんがいい雰囲気です。続いてLenny Solomonのバイオリンです。なんだかステファン・グラッペリーを思わせる音色です。しかしSophie Milmanはなんてかっこいいんでしょうね。
8曲目は”I Feel Pretty”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Pat LaBarbearaのテナーサックスです。よくはわかりませんが、この曲はミュージカルか映画の中で歌われた曲なのでしょうか。Sophie Milmanによくあっているような気がします。声量がこれまた凄いと思いました。実際に日本でのライブを聴いた方の感想で、「低音がすごかった。」というのがiTunesにでていましたがなるほどと思いました。ここでのPat LaBarbearaのテナーサックスソロはなんとなくジョン・コルトレーン風で面白いと思いました。
9曲目は”La vie en rose”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Pat LaBarbearaのテナーサックスです。ここではSophie Milmanはフランス語で歌っているようです。彼女はは現在カナダ在住とのことです。カナダの公用語が英語とフランス語だからでしょうか。あるいはジャズボーカリストはもともととても音感がいいのでどの言語で歌ってもすぐに歌えてしまえるのかもしれません。特に歌いだしのところがなんとも言えずすばらしいです。
10曲目は”My Heart Belongs to Duddy”です。伴奏はJohn Sheardのピアノ、Rob Piltchのギター、Marc Rogersのベース、Davide DiRenzoのドラムス、William Carnのトロンボーン、Phil Dwyerのバリトンサックス、Steve McDadeのトランペットです。ちょっと聴くと古い古いリズムですが、よく聞くと超モダンなリズム陣がわざと年代者のリズムを刻んでいることがすぐわかります。スタンダードナンバーのカバーバージョンですね。Phil Dwyerのバリトンサックス、、William Carnのトロンボーン、Steve McDadeのトランペットがいやがうえでも古き良き時代を作り上げていきます。しかし中身はとってもモダンいえ、コンテンポラリーな演奏です。このアルバムの中で私が最も気にいっている演奏です。
11曲目は”Ochi Chernye (Dark Eyes)”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Lenny Solomonのバイオリンです。ここではロシア語で歌っているようです。いやはや大したものです。このアルバムの中ではなんと3ヶ国語を使っていることになります。いやはや大したものです。でもこの曲のロシア語版もそうないように思います。たいてい英語で歌っている歌手が多いのではないでしょうか。でもロシア語だとなんだかエキゾチックでそして凄味がある歌い方になっています。
12曲目は”This Time of the Year”です。伴奏はBill Kingのピアノ、Reg Schwdgerのギター、Artie Rothのベース、Davide DiRenzoのドラムス、Pat LaBarbearaのテナーサックスです。Pat LaBarbearaのテナーサックスから始まるイントロが見事です。それを受けて始まるSophie Milmanの歌が実に堂々としていて感動的です。続くPat LaBarbearaのテナーサックスも見事に歌い上げていきます。
 Sophie Milmanはまさにジャズのメインストリームを歩んでいるボーカリストだと思います。ハスキーで力強い声、自分の声をコントロールする技術も素晴らしいものがあります。

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