Broken Branches

Broken Branches

時代も、国境も、文化的な境界線も越えてセレクトされた楽曲が、テノールとギターによるシンプルなアンサンブルによって、驚くほどの説得力とともに奏でられる。レバノン系アメリカ人のテノール歌手Karim Sulaymanと、日本人の母を持つスコットランドのギタリストSean Shibeのアルバム『Broken Branches』には、イギリスのジョン・ダウランドやイタリアのクラウディオ・モンテヴェルディをはじめとするルネサンス期の作曲家の作品から、イギリスのベンジャミン・ブリテン、日本の武満徹といった20世紀の作曲家、そして現代の作曲家による楽曲、さらには中東の伝統曲まで、実に多様な楽曲が収録されている。Shibeのギターはそれ自体がすでに雄弁なものだが、そこにSulaymanの歌声が重なることによって、東洋と西洋の深いつながりを象徴するような、魅惑的な音楽の物語が立ち現れる。夢見心地のサウンドの中に、真摯(しんし)なメッセージが込められた快作。

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