Joe Hisaishi in Vienna: Symphony No. 2; Viola Saga

Joe Hisaishi in Vienna: Symphony No. 2; Viola Saga

スタジオジブリなどの映画音楽と共に、世界的に高い評価を受ける作曲家、久石譲。本作は、久石がドイツ・グラモフォンから放つ第2弾アルバムだ。今回、歴史ある著名なオーケストラであるウィーン交響楽団を自ら指揮してレコーディングしたのは、自身2作目の交響曲である『Symphony No. 2』と、ヴィオラと管弦楽のための作品『Viola Saga』であり、いずれも世界初録音となる。2021年に京都で初演された『Symphony No. 2』は、壮大かつ華やかで活気にあふれたオーケストレーションが印象的な作品で、第2楽章においては沖縄の伝統音楽をほうふつさせる音階から成る旋律が、そして、終楽章となる第3楽章では日本の童謡を思わせるメロディが、独特の輝きを放っている。『Viola Saga』は2022年に開催されたコンサート『久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャーvol.9』で初披露された後、2023年にヴィオラとオーケストラのために再構成された作品で、その再構成版は同年、本作でも際立った演奏を聴かせるフランスの名手、アントワン・タメスティをソリストに迎えて東京で初演された。タイトルにある“Saga”は、日本語の“性”をローマ字で表記したものだという。「Movement 1」では、トリッキーなリズムを内包するミニマルな主題が、強い前進力と共にリスナーを引き込んでいく。「Movement 2」もミニマルミュージックのエッセンスを持つ曲であり、分散和音から成る変拍子を含む主題が熱を帯びたオーケストラサウンドと相まって、聴き手に高揚感を与える。

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