Inland

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フランスのピアニストVanessa Wagnerはクラシック音楽に軸足を置きながらも、エレクトロニックサウンドを大胆に取り入れるなど、ジャンルを超えてさまざまな音の風景を描き出す。本作はそんな彼女が現代の作曲家たちの手による美しく安らぎに満ちたピアノの小品を奏でたもの。Wagnerの表現は、現代音楽がクラシックの名曲と同じように時を越えて人々の心に残って行く力を持っていることを示している。冒頭を飾るMoondogの手による"Für Fritz (Chaconne in A Minor)"は聴き手の心を優しく溶かし、Hans Otteの"Das Buch der Klänge, Pt. 2"は夢幻の世界へとリスナーをいざなう。マイケル・ナイマンによるあまりにも有名な『ピアノ・レッスン』のテーマは新ロマン主義のムードをまとい、ギャビン・ブライアーズの"Ramble on Cortona"は、本作の根幹をなす古典とモダンの出会いというテーマを見事に体現している。

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