2010年頃からSCARSやSEEDAとの共演などで注目されていたラッパーのSALUが、2012年にリリースしたファーストアルバム。数々のヒップホップの名曲を手掛けてきたプロデューサーのBACHLOGICがその才能にほれ込んで、自ら音楽レーベルONE YEAR WAR MUSICを設立し、第1弾アーティストとして大々的に世に送り出したことも大きな話題となった。ユニークな視点でつづられたリリックを変幻自在のフロウで軽やかに聴かせるラップは、ダブやアンビエントなどの要素を取り入れたBACHLOGICとOHLDによるトラックとの相性も抜群。実験的なヒップホップの先進性とポップさとの絶妙なバランスを実現している。リリース前から高まっていたシーンの期待を軽々と飛び越え、想像以上のポテンシャルを見せつけた傑作。
- DJ RYOW
- JAZEE MINOR