レイジーサンデー

レイジーサンデー

美しい歌声とメロディ、それを支えるサウンドも質が高く、多くの人におすすめできる会心作。通算5作目となるこのミニアルバムのタイトル『レイジーサンデー』は“くつろいだ日曜日”の意味で、それが表すようにミディアムやスローな楽曲が主体となっている。その穏やかなメロディによって石原慎也(Vo/G)の歌が際立つ仕上がりで、彼が初めて楽曲よりも歌詞を先に書いたというこの8曲は、生々しい心情を込めたラブソングが主体となっている。例えば「シンデレラボーイ」は女性の立場からの歌で、「リスポーン」はすれ違う恋愛感情をつづったもの。そして「わけあって」はしみじみと心に染みこんでくる曲と、どことなくストーリーがつながっているようにも感じる。それは終盤、上京して生活する若者を歌った「東京」を経て、仲たがいをしながらも前へ進もうとする恋人同士が描かれた「sugar」へと帰結。Saucy Dog は2021年2月に日本武道館での初公演を成功させており、この大舞台での経験もあって、本作ではバンドとして新たな境地に入ったのがうかがえる。

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