深海の街

深海の街

2020年の特別な重さを背負った上で、松任谷由実のポップソングが力強く躍動している。オリジナルアルバムとしては前作『宇宙図書館』以来4年ぶり、2019年にリリースされたデジタルシングル「深海の街」を本作の最終トラックに配し、同名のアルバムとして完成させた。テレビドラマや映画、CM、ゲームなど、現代カルチャーと深く関わる曲を数多く収めながら、100年前のスペイン風邪流行と第1次世界大戦の爪痕が残るアントワープ五輪に着想を得た「1920」や、パリのノートルダム大聖堂火災に思いをはせつつ強烈なラブソングへと仕立て上げた「ノートルダム」など、人類の知識、経験を総動員させて今歌うべき歌を紡ぎ出す、そんな気迫を感じさせている。また、同時代的なリズムトラックと向き合った上で彼女らしい秀逸なメロディをしたためた作風の楽曲も含まれており、まさに今の時代に挑むように制作されたアルバムであることがうかがえる。

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