『ソードアート・オンライン』や『シャドーハウス』をはじめとする数々の人気アニメやゲームシリーズの主題歌を多数収録した、“絶望系アニソンシンガー”を掲げるアーティストのセカンドフルアルバム。これまで同様、いたずらに聴き手に寄り添いすぎない“代弁者”であるという軸はそのままに、光が差し込むように感じられる瞬間が増えた点が、本作ならではの特徴といえるだろう。また、収録曲のバリエーションは、既発曲も含め前作以上に多彩なものへと発展しており、ウィスパー気味でありながらも感情や届けたい言葉自体が伝わる歌声の魅力は健在。特にストーリー性のある楽曲や情感あふれるミドルバラードでの歌声は心に染み入り、楽曲ごとの主題をありありと想像させ、聴く者の共感を呼ぶ。