2001年のデビュー後、地元アメリカだけでなく海外でも着実に人気を高め、3rdアルバム「Arrigator」、4thアルバム「Boxer」でその地位を確かなものにしたThe Nationalの5thアルバム。本作では、ドラマティックなメロディ、落ち着いた低音ヴォイス、浮遊感あふれる音像など、彼らの特徴的なサウンドを踏襲しながら、一回りスケールが大きくなった印象を受ける。アメリカという土地が育む独特のスケール感と、愁いを帯びた雰囲気の中にもどこかほっとさせる牧歌的なムードがあり、包容力を感じさせる。ニューウェーブバンドのようなアンダーグラウンド性と、巨大フェスにも映える壮大なイメージの共存も魅力。ニューウェーブな雰囲気の"Sorrow"や"Bloodbuzz Ohio"、深遠なスローチューン"Runaway"に"England"のほか、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドばりのバイブレーションサウンド "Terrible Love"、ドアーズのような歌声が響く"Little Faith"などサイケな楽曲も印象的。
ミュージックビデオ
- 2023年
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