前作から約3年ぶり、14作目となるこのオリジナルアルバムで、MISIAは愛を歌うシンガーとしてさらなる深化を遂げた。藤井 風が楽曲を提供し、ハーレム・ゴスペル・クワイアとともに熱い思いを解き放つ「Higher Love」。川谷絵音が作詞作曲を手掛けた、心を寄せ合って生きる2人の物語「想いはらはらと」。GReeeeNが作曲し、長崎生まれ福岡育ちのMISIAが九州の方言で歌詞を書いたラブソング「好いとっと」。これまでもさまざまな愛の形を歌ってきたMISIAだが、今作ではより身近で、心の内側から泉のように湧き上がる思いを歌っている。中でも印象深いのが、さだまさしが作詞作曲した「歌を歌おう」。この曲で歌われる“歌を歌おう生命かけて”という一節をリアルに表現できるシンガーが、他にどれだけいるだろうか。歌うこと、愛を表現すること、生きること。そのすべてがMISIAの中で分かちがたく結びついているのだと感じられる。