

カール・ハインリヒ・グラウン (Carl Heinrich Graun) は美声のテノール歌手でありながら、オペラを作曲して頭角を現したユニークな作曲家。クラシック音楽ファンでも、18世紀ドイツのグラウンという作曲家を知る人は少ないだろう。このアルバムはサハリン出身の美声ソプラノ、ユリア・レージネヴァが彼のオペラ・アリアや宗教作品を鮮やかな歌唱力で表現。コロラトゥーラ的な声部が華やかな管弦楽の上で舞うかのようなおもむきで、知られざる作品を手中に収める彼女の歌声に脱帽だ。収録曲の多くが世界初録音。