

“エレクトロニック・ボディ・ミュージック(EBM)” というカテゴリーを提唱し、自らそのサウンドを追求した Front 242 の4thアルバム。1980年代前半の活動初期には Cabaret Voltaire や Throbbing Gristle らと比較して語られることもあったが、このころには独自のエレクトロニック・サウンドとして個性を確立していた。リリース時、アンダーグラウンドなクラブではハウス・ミュージックが隆盛を極めていたころで、その影響も明確に見て取れる。独自に発展させてきたマシン・ビートと分厚いシンセのアンサンブルにクラブのセンスを配合することで、より魅力的に進化していると言えるだろう。また、彼らの存在はロック・ファンをハウス/テクノのシーンへ導く役割も担った。同時に、このサウンドは後の Prodigy や Chemical Brothers などロック・テイストを持ったダンス・ミュージックへと受け継がれている部分もあり、ジャンルの “ハブ” としても非常に重要な存在であったと言えるだろう。