稚内出身の4ピース・バンド Galileo Galilei。その2ndである本作「Portal」はデビュー・アルバム「パレード」から1年のインターバルで制作されたとは思えないほどの躍進作だ。Passion Pit のようなシンセ・フレーズが唸るオープニング・トラック “Imaginary Friends” からして、前作からの飛躍は明らか。札幌の共同自宅内へプライベート・スタジオを構築し、キーボード・プレイヤーの野口一雅が加入するなど大幅なエレクトロニクスの導入を試みつつ、あくまで基本は疾走するバンド・サウンドをベースとしたソングライティングだ。そして、とある街での人物や出来事を空想してリリックを書いたという、コンセプト・アルバムとしての側面も見逃せないポイントである。