フライ・ムーン・ダイ・スーン

フライ・ムーン・ダイ・スーン

ニューヨークを拠点にジャンルを超えた活動で注目を集めるトランペッター、黒田卓也。今作は、2016年の『Zigzagger』から約4年ぶりに制作されたリーダー作。自身がトランペットの他、ボーカル、キーボード、パーカッションなど、ビートを含めたさまざまなパートを演奏した音源に、『Rising Son』からの付き合いとなる録音エンジニア、Todd Carderのサポートを受けてベーシックトラックを制作。そこにCorey King(Vo/Trombone)、大林武司(Key)、Adam Jackson(Dr)、Rashaan Carter(B)といったレギュラーバンドのメンバーの他、楽曲によって多くのゲストを起用し、ミュージシャンの生の躍動感を加えるスタイルになっている。メロウなR&Bチューン「フェイド」「チェンジ」、泉川貴広(Key)が参加したアフロビートが炸裂する「ABC」「ドゥー・ノー・ホワイ」、角銅真実の幻想的なボーカルが映えるテクノファンク「フライ・ムーン・ダイ・スーン」などのオリジナル曲から、オハイオ・プレイヤーズの「スイート・スティッキー・シング」やハービー・ハンコックの「Tell Me a Bedtime Story」のカバー曲まで、アルバム全体が1本のミックステープのような世界観を持ち合わせている。トラックメイカーとしての才能を開花させ、アーティストとして新たなステージを迎えた黒田卓也のターニングポイントとなるような作品と言えるだろう。

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