Fake Star~I’m Just a Japanese Fake Rocker

Fake Star~I’m Just a Japanese Fake Rocker

リリース当時のJ-Popや音楽シーンをシニカルに、そして舌鋒(ぜっぽう)鋭く描き、ノイジーなサウンドに乗せて解き放ったメジャー4作目のアルバム。前作『feminism』は、優美なメロディとドラマ性の高い曲を多彩な音楽エッセンスで色付けした洗練された作風だったが、一転してこのアルバムでは、タイトル曲「Fake Star」を筆頭にひずんだギターサウンドをふるい、不敵な言葉を突き立てていく。「Beams」や 「ピストル」などのヒットシングルを携え、バンドの知名度や評価が上がっていく中で、よりバンドの姿勢、パンク精神をあらわにしている。ビートとうねりを帯びたベースが爆走し、金属音や電子ノイズがほとばしるパンキッシュな「Barter」、ヒリヒリとした切迫感あふれる「S.O.S」、また「Reason of Myself」ではレゲエのリズムを通して怒りやふつふつと湧き上がる感情を表現。セクシャルな曲もあるが、本作の中では黒夢というバンドの毒っ気がたっぷりと効いたうつろなメタファーのように響く。そしてアルバム後半では、憂いに満ちたポエトリーな「夢」、そしてゴージャスなサウンドにのせメロディラインをでたらめな言葉でなぞる意味深な「「H・L・M」is ORIGINAL」と、聴き手の想像力を試すような後味を残す。

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