

フランス出身のカミーユ・ベルトレとジュリー・ベルトレは、実に多才な姉妹。カミーユはバイオリンに加えチェロも得意とし、ジュリーはバイオリンとヴィオラを奏でるのだが、本作での2人はさらにヴォーカルも披露している。音楽性も柔軟で幅広く、収録曲の原曲はシャンソン、ポップ、ジャズ、ラップと多様なもの。ゲストも多彩で、フランスのポップデュオ、Madame MonsieurからラッパーのInsa Sanéまで、個性あふれるアーティストたちと生き生きとした演奏を繰り広げている。意外性のあるアレンジも聴きどころで、ヒップホップ/エレクトロニックのストロマエ(Stromae)のヒット曲"Tous les memes"は洗練されたタンゴへと変身を遂げ、ミッシェル・ポルナレフの"Lettre à France"は華麗なバロックの雰囲気をまとっている。