英リーズから登場した、ポストパンクを代表するバンド。なんといってもトレードマークは、ドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソンを彷彿させる、アンディ・ギルの歯切れの良い硬質なギターカッティングだろう。R&B～ロックンロール色は控えめで、その後のニューウェーブディスコにつながっていくようなファンク～ダブのリズムを取り入れながら、ミニマルなアンサンブルとスピード感、ジョン・キングのアジテーションが彼らの真骨頂。そのエッセンスは、本デビューアルバムで存分に発揮されている。シングルカットされた"At Home He’s a Tourist"、"Damaged Goods"、"I Found That Essence Rare"の3曲をはじめ、ポストパンクの真髄といえるアーティスティックな思想と主張がある楽曲が満載の名盤。