DJ-Kicks: Henrik Schwarz (DJ Mix)

DJ-Kicks: Henrik Schwarz (DJ Mix)

デトロイトテクノとクラシックソウルの間に隠されたリンクを見出すのは、ドイツ人プロデューサーのヘンリク・シュワルツだ。2006年に彼がミックスを担当するまで、『DJ-Kicks』シリーズはハウスやテクノ、ダウンビート系のサウンドが中心だったが、彼はそこにファンクやソウルを大量に注入した。とはいえ、シュワルツのセットはハウスとテクノを完全に排除しているわけではない。デトロイトエレクトロのレジェンドDrexciyaや、彼らのUnderground ResistanceでのレーベルメイトROBERT HOODが登場するほか、シュワルツ自身もColdcutの「Walk a Mile in My Shoes」のリミックスに、独自のソウルフルなハウステイストを加えている。しかし、その大部分においては、ディアンジェロのR&Bや、ジェームス・ブラウンとCymandeによるビンテージファンク、ファラオ・サンダースのスピリチュアルジャズ、マービン・ゲイとウーマック&ウーマックのクラシックソウルなど、クラブミュージック以外の楽曲へのこだわりを見せる。そして最も魅力的なのは、シュワルツがこれらの全く異なる曲をどのようにして配列しているかだろう。彼は各曲の原点が遠く離れていても、全てが同じ連続体のように感じさせるリズムの共通性を見出している。これはシュワルツのミックス力の高さを見事に示した作品だ。また、温かみのある親しみやすい選曲のおかげで、金曜の夜に限らず、日曜の午後にも最適なセットに仕上がっている。

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