

“解毒”を意味するタイトルを掲げた11作目のアルバム。ワールドツアーで実績を積んだ4人は、今作で世界にまん延する不安感を察知し、怒りや失望といった負の感情と対峙(たいじ)している。プロデューサーには、Green Dayを手掛けグラミー賞受賞歴を持つロブ・キャヴァロをはじめ、世界の名だたる顔ぶれが参加。真正面からロックを追求した2022年の前作『Luxury Disease』に引き続き、世界中のスタジアムで鳴らすにふさわしい壮大な音を響かせている。スパニッシュ風のギターが悲哀をにじませる「Party’s Over」、悲しくも美しいバラード「This Can’t Be Us」、社会派学園ドラマの主題歌となった「Puppets Can’t Control You」。いずれの楽曲もシビアな現実を反映しながらも、決して陰鬱(いんうつ)なムードに支配されてはいない。ジャケットにデザインされたのはワールドツアーに参加した仲間たちの姿と、象徴的なフラッグ。ONE OK ROCKは力強いロックで暗闇の中に一つの道しるべを示し、より良い未来へ踏み出すための力を授けようとしている。