Debussy: Nocturnes

Debussy: Nocturnes

万華鏡のように鮮やかで変化に富み、自由にたゆたうような曲想が魅力の名作「夜想曲」が書き上げられたのは1899年。20世紀のクラシック音楽に勢いをつけた名作である。米国の画家Whistlerによる3つの絵画にインスピレーションを受けたとされる3曲からなるこの作品は、それぞれ、パリの空を覆う雲、にぎやかでまばゆいばかりの祭りの情景、そして作曲者自身の言葉を借りると「海とその無数のリズム」を表現したもの。第3曲"Sirènes"では歌詞のない女性コーラスの天上の歌声も印象的だ。英国の老舗オーケストラ、ハレ管弦楽団と音楽監督のマーク・エルダーもドビュッシーのスコアに刻まれた壮麗さと緻密さの両面を見事に再現している。本作において"Nocturnes"が目玉となるかもしれないが、他にもクラリネットとオーケストラを用いた小悪魔的な"Première Rapsodie"や、イギリスの画家Rosettiから着想を得て描かれた"La Damoiselle élue"など、小気味よい楽曲が収録されている。

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