メンバー全員が素晴らしい声の持ち主で、強固な音楽的バックボーンを持つスーパーグループのデビューアルバム。清涼感のあるメロディに、3パートのハーモニーを際立たせる絶妙なヴォーカルアレンジ、そして個性の異なるスティーヴン・スティルスとデヴィッド・クロスビーのギタープレイは、本作の大きな魅力。オープニングの"Suite: Judy Blue Eyes"から、フォーキーかつアコースティックな演奏をベースに、緩急自在のサウンドが繰り出される。黙示録的な世界を描いた"Wooden Ships"のような時代背景が投影された反戦歌も彼ららしいが、メンバーを取り巻く女性たちの恋愛事情を映し出した"Guinevere"や"Lady of the Island"、"Helplessly Hoping"といったラブソングからは、魔法のような音楽の息吹がよりいっそう強く感じられる。
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