繊細なタッチから生み出される美しい音色とスリリングで力強い表現が、ショパンの楽曲の魅力を余すところなく伝えてくれる。2012年、12歳でデビューした牛田智大は、まだあどけなさの残る顔からは想像できない高い技術と音楽性でクラシックファンに衝撃を与えた。以降、コンスタントにリリースされてきたアルバムはいずれも高い評価を受けている。2018年に開催された第10回浜松国際ピアノコンクールでは日本人で歴代最高の第2位となり、聴衆賞とワルシャワ市長賞も受賞した。本作はそんな牛田がデビュー10周年を記念して2022年に開催し、各地で大好評を博したリサイタル「オール・ショパン・プログラム」をライブ録音したもの。このプログラムは、20代のショパンが残した手記にある“人間が成し得るもっとも偉大な行為とは死であり、もっとも罪深き行為は生きることである”という言葉をテーマに牛田が構成した。ここではその中から、ダイナミックかつ優雅な「ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 《英雄》」や、輝くような音色が夢見るような雰囲気を醸し出す「舟歌 嬰ヘ長調 作品60」など、6曲の快演を楽しむことができる。
牛田智大のその他の作品
- 2013年
- 2012年
他のおすすめ
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