18曲、1時間10分

スタッフメモ

ストーリー性のある「Chixtape」シリーズを作るにあたって、トリー・レーンズは自身が大好きな2000年代のR&Bのヒット曲をサンプリングするだけでは物足りなかった。彼はそのさらに上を行って、ネタ元の楽曲を歌ったアーティストたちを迎えたのだ。そして素晴らしいラインアップがそろった。アシャンティはヒット曲"Foolish"のヴォーカルを"A Fool’s Tale"で再現。クリス・ブラウンは"The Take"において"Take You Down"をアップデートした。ジャギド・エッジ、112のSlim、プリティ・リッキーといった往年のレジェンドたちは、バギーな服がクールだった古き良き時代をよみがえらせている。「中学生の頃、ここに並ぶアーティストたちを見て感激したことを覚えている」とレーンズはApple Musicに語る。「彼らとのすべてのセッションで当時と同じ気持ちになったんだ」。 レーンズは「Chixtape 5」が伝える数々の恋物語にパワーを与えるべく、これらのスターたちを起用した。ここでは彼がApple Musicのために収録曲を一曲ずつ解説する。

Jalissa’s Back! (SKIT)
このトラックで語られるのは、俺とジャリッサという女の子とその友だちのキーシャ、そしてキーシャの妹(または姉)についての物語なんだ。大きなドラマが展開する。音楽はときに圧倒的なものだから、映画的な息抜きを入れることはとても重要なんだ。俺にとっては常にスキット(寸劇)が重要な気がしている。

The Trade feat. Jagged Edge & Jermaine Dupri
これはアルバムのイントロ。ジャギド・エッジ以上に、この時代を代表するクラシックな存在はいないだろう?そして彼らはジャーメイン・デュプリのレーベルと契約したんだ。もしジャーメイン・デュプリに「お前らはよくわかっているな」と言ってもらえたら、他のことはどうでもいい。俺に必要なのはそれだけだ。その後に続く16曲の温度感やムードを定めてくれた一曲。

Jerry Sprunger feat. T-Pain
これは「Chixtape 5」のために最初に作られた曲で、他の曲をインスパイアすることになった。それに、この曲のおかげで他のゲストにも客演してもらえることになったんだ。他の人たちには、「T-Painが"Jerry Sprunger"をやったんだ。君もこのアルバムに参加しなきゃ」って口説いたんだよ。

Beauty in the Benz feat. Snoop Dogg
子どもの頃、スヌープの"Beautiful"と"Let’s Get Blown"に大きな影響を受けた。俺はPharrellのプロダクションの熱狂的なファンなんだ。この曲は彼が誇りに思ってくれるようなビートをプロデュースする機会となった。アルバムの全体的なコンセプトは、すべてのアーティストをネタ元の楽曲に迎えるということだった。中には戻ってきてくれるかわからない人たちもいた。スヌープ・ドッグはすごくアイコニックな人物だし、はたしてトリーがサンプリングした"Beautiful"に本当に参加してくれるんだろうか、と思っていた。でも彼は参加してくれて、すごく気に入ってくれた。人からのそんな反応があるからこそ、続けていく上での原動力やモチベーションとなるんだ。

Blowin’ Mine’s
"Let’s Get Blown"は、この時代のお気に入りの曲なんだ。俺は"Let’s Get Blown"をリピート再生しながら眠りについていたから、頭の中にインストールされている。ずっとあの曲のプロダクションが大好きだった。この曲をミックスしたとき、自分が"Let’s Get Blown"を聴いたときに感じたような、軽快なフィーリングをリスナーに届けたかった。あの曲のどこかとても夢見心地な部分が、ずっと自分の中に残っていたから。

Leah’s Introduction (SKIT)
俺たちがティーンエイジャーだった頃の気分に引き戻されるトラック。車の中で、彼女から「あなたが好きだわ、本当よ。でも、今でもジャリッサやキーシャと遊んでいるんでしょう」と言われるんだ。ここで何が起きているかを理解するには、過去の作品を聴く必要がある。俺は「そんなことないよ」と彼女を説得して、最終的に情熱的な夜を過ごすんだ。「Chixtape 5」の恋のお相手リアは、ここで初登場するんだよ。

The Take feat. Chris Brown
この曲がアルバム曲に選ばれるとは思ってもいなかった。"Take You Down"が人々にどのように受け止められていたか思い出す必要がある。まさにメイクラブの名曲となったんだ。だからこそ、俺はオリジナルと比べてちょっとだけユニークなことをして、違うフローを生み出したかった。多分後半のプロダクションが、この曲の一番好きな部分かな。

Broken Promises
テープがちょうど終わるところが、"Broken Promises"の始まりなんだ。俺は音楽のトランジション(転換)が大好きなんだ。この楽曲の終わりで、「新たなレベルに引き上げる必要がある」と思った。"The Take"のサンプルから生まれたものなんだ。

The Fargo Splash feat. Ludacris
リュダクリスの他の曲をサンプリングすることもできたんだけど、自分の中では"Splash Waterfalls"が大きな存在だと感じたんだ。すごく笑えるミュージックビデオだったことを覚えている。ビデオでは彼が女の子と一緒にいて、2人は裸でプールに飛び込むはずだったのに、ケンカし始めるんだ。俺にとってはすごく可笑しかった。リュダクリスの演技が素晴らしくて。彼とは一緒に音楽を作りたいとずっと思ってたんだ。この新しい曲を聴いていても、オリジナルの曲のフィーリングが感じられるはずだよ。

Luv Ya Gyal // Love Sounds feat. The-Dream
まず何よりも、俺がソフトに歌う理由はザ・ドリームの影響なんだ。まだ歌い方をよく知らなかった時、ああいう風に歌いたいと最初に思ったのが彼だった。"Mr. Yeah"や"Fancy"といった曲が俺の歌い方に大きな影響を与えた。この曲は当初はソロの楽曲だった。それで、ザ・ドリームの"I Luv Your Girl"と"Falsetto"をサンプリングしたんだ。その両方のビートを聴いていたら、「ザ・ドリームに参加してもらえないかな?」と思ったけど、ありえないことだと感じていた。Beyoncéに曲を提供したり、数々のグラミー受賞歴のある男だからね。この曲でのザ・ドリームのヴァースを聴くと、昔の彼のサウンドの名残を聴き取れると思う。彼が"I hate to see that look in your eye(君のそんな眼差しは見たくない)"と言った後、いろんな音が聴こえてくる部分は、彼が歌ってるんじゃないんだ。それは実はファンとしての俺が、彼ならこうしただろうと真似しているんだよ。

Yessirr feat. Pretty Ricky
プリティ・リッキーは偉大な存在だ。"Your Body"がリリースされたときの彼らの人気はすごかった。俺は子どもの頃、フロリダに住んでいたから、この曲をサンプリングできたことが特に最高だった。フロリダはすごく気分が良くて、外は暖かくて、誰もがデカいカラフルなタイヤのドンク(マイアミ発祥のカスタムカー)を運転していたことを覚えている。女の子たちはランボルギーニよりもドンクを選ぶというのが、フロリダでの常識だよ。

Best of You // Busted (SKIT) feat. Mýa
俺はマイアが大好きだ。初めてマイアに会ったときは、これまでで一番どうしようもないことを言ってしまった。それが偽りのない感情だったんだ。BETアワードで会ったんだけど、彼女はレッドカーペットを歩いていて、不意打ちを食らわせたんだ。"やべえ、マイアだ"という感じの俺に、彼女は「ヘイ、元気?」って。俺が「愛しているよ」と言ったら、彼女は「でしょうね」ってね。彼女が"Best of You"に参加してくれて、特別な気分だったし最高だった。彼女とアシャンティだけが本作に参加した女性だったから、それぞれの曲で強い役を演じてもらうことがとても重要だったんだ。

The Cry feat. Mario
"The Cry"で最初に聴こえてくるのは、"君は俺のことを完全にフった(You curved the fuck out of me)"という歌詞だ。俺は言いたいことを単刀直入に口にする。これは俺をフった女についての曲で、彼女は今になって俺のことが必要になって、俺を求めているという内容だ。エンディングが一番気に入っている。ドラムがブレイクダウンして、マリオがアドリブで締めくくるんだ。とても美しいよ。

Still Waiting feat. Trey Songz
本作のこの部分はリスナーを失恋モードにするんだ。"Still Waiting"はトレイ・ソングスの"Can’t Help But Wait"をサンプリングした曲。ある時点で、本作で彼のヴァースだけが唯一入ってきてなかったんだ。長い間待たされたよ。でもトレイは頼りになるヤツだから、俺のお願いには絶対に答えてくれる。

A Fool’s Tale (Running Back) feat. Ashanti
この曲はクレイジーなんだ。"Foolish"をサンプリングして、アシャンティに依頼したときは、すごく緊張した。一緒に仕事をしたのは、おそらく4回目か5回目だよ。彼女が「(この曲を)どうしたいの?」って言ってきたんだ。俺は目の前で、10分ほどで"Foolish"のサンプルで新しいビートを作った。彼女のお母さんや妹などスタジオにはたくさんの人がいて、俺のことを見ていた。最初のいくつかのサウンドを加えたらすごくよくなったんだ。すごく緊張したけど、無事に完成できたし、得るものの多いプロセスだった。

Thoughts feat. Lloyd and Lil Wayne
ウェインとロイドのヴァースはギリギリのタイミングで届いたんだ。それが届いた瞬間、俺の人生と「Chixtape」が完成した。あの曲が作品にリボンをかけたんだ。俺が必要なのはそれだけだった。

If You Gotta… feat. Fabolous
これは俺にとって、とても重要な曲。今の時代やカルチャーにとっても、とても重要な曲だと思う。2000年代を代表するヒット曲を振り返ると、必ずファブ(ファボラス)の"Can’t Let You Go"が入っているだろう。ファブとタミアの"Into You"も入っているはずだ。これは彼をフィーチャーすべきビッグな曲だと思っていたし、彼は参加してくれることになった。俺から頼んだことは、昔と同じように"F-A-B-O-L-O-U-S"と言ってほしいということだけで、彼はそれに応えてくれた。俺はこの曲のヴァイブスが大好きなんだ。

Room 112 feat. Slim
"Room 112"は最後の曲だ。このプロジェクトにSlimが参加してくれて光栄だった。この曲は絶対に最後のスキットに添えたかったんだ。"Room 112"の終わり方はフィナーレにふさわしいし、次に何が起きるか感じさせてくれる。彼はある女の子に思いを寄せていたら、実は彼女に遊ばれていた。「Chixtapes」シリーズ史上初めて、トリーが遊ばれるんだ。

Last Love Letter (SKIT)
リアが友だちと電話をしている。突然、誰かがドアを叩く。それは郵便屋で、メモのついたCDが届く。メモには、「君は俺をがっかりさせた。俺はそれを忘れない。でも、君にああいうことをされなければ、俺はこんなものを君にあげることができなかった」と書かれている。彼女がCDのタイトルを読み上げ、「Chixtape Si…」というところで切れて、「Chixtape 6」についてほのめかすんだ。そんなにすぐには出さないけどね。本作の後は何年かほっといてくれよな。

スタッフメモ

ストーリー性のある「Chixtape」シリーズを作るにあたって、トリー・レーンズは自身が大好きな2000年代のR&Bのヒット曲をサンプリングするだけでは物足りなかった。彼はそのさらに上を行って、ネタ元の楽曲を歌ったアーティストたちを迎えたのだ。そして素晴らしいラインアップがそろった。アシャンティはヒット曲"Foolish"のヴォーカルを"A Fool’s Tale"で再現。クリス・ブラウンは"The Take"において"Take You Down"をアップデートした。ジャギド・エッジ、112のSlim、プリティ・リッキーといった往年のレジェンドたちは、バギーな服がクールだった古き良き時代をよみがえらせている。「中学生の頃、ここに並ぶアーティストたちを見て感激したことを覚えている」とレーンズはApple Musicに語る。「彼らとのすべてのセッションで当時と同じ気持ちになったんだ」。 レーンズは「Chixtape 5」が伝える数々の恋物語にパワーを与えるべく、これらのスターたちを起用した。ここでは彼がApple Musicのために収録曲を一曲ずつ解説する。

Jalissa’s Back! (SKIT)
このトラックで語られるのは、俺とジャリッサという女の子とその友だちのキーシャ、そしてキーシャの妹(または姉)についての物語なんだ。大きなドラマが展開する。音楽はときに圧倒的なものだから、映画的な息抜きを入れることはとても重要なんだ。俺にとっては常にスキット(寸劇)が重要な気がしている。

The Trade feat. Jagged Edge & Jermaine Dupri
これはアルバムのイントロ。ジャギド・エッジ以上に、この時代を代表するクラシックな存在はいないだろう?そして彼らはジャーメイン・デュプリのレーベルと契約したんだ。もしジャーメイン・デュプリに「お前らはよくわかっているな」と言ってもらえたら、他のことはどうでもいい。俺に必要なのはそれだけだ。その後に続く16曲の温度感やムードを定めてくれた一曲。

Jerry Sprunger feat. T-Pain
これは「Chixtape 5」のために最初に作られた曲で、他の曲をインスパイアすることになった。それに、この曲のおかげで他のゲストにも客演してもらえることになったんだ。他の人たちには、「T-Painが"Jerry Sprunger"をやったんだ。君もこのアルバムに参加しなきゃ」って口説いたんだよ。

Beauty in the Benz feat. Snoop Dogg
子どもの頃、スヌープの"Beautiful"と"Let’s Get Blown"に大きな影響を受けた。俺はPharrellのプロダクションの熱狂的なファンなんだ。この曲は彼が誇りに思ってくれるようなビートをプロデュースする機会となった。アルバムの全体的なコンセプトは、すべてのアーティストをネタ元の楽曲に迎えるということだった。中には戻ってきてくれるかわからない人たちもいた。スヌープ・ドッグはすごくアイコニックな人物だし、はたしてトリーがサンプリングした"Beautiful"に本当に参加してくれるんだろうか、と思っていた。でも彼は参加してくれて、すごく気に入ってくれた。人からのそんな反応があるからこそ、続けていく上での原動力やモチベーションとなるんだ。

Blowin’ Mine’s
"Let’s Get Blown"は、この時代のお気に入りの曲なんだ。俺は"Let’s Get Blown"をリピート再生しながら眠りについていたから、頭の中にインストールされている。ずっとあの曲のプロダクションが大好きだった。この曲をミックスしたとき、自分が"Let’s Get Blown"を聴いたときに感じたような、軽快なフィーリングをリスナーに届けたかった。あの曲のどこかとても夢見心地な部分が、ずっと自分の中に残っていたから。

Leah’s Introduction (SKIT)
俺たちがティーンエイジャーだった頃の気分に引き戻されるトラック。車の中で、彼女から「あなたが好きだわ、本当よ。でも、今でもジャリッサやキーシャと遊んでいるんでしょう」と言われるんだ。ここで何が起きているかを理解するには、過去の作品を聴く必要がある。俺は「そんなことないよ」と彼女を説得して、最終的に情熱的な夜を過ごすんだ。「Chixtape 5」の恋のお相手リアは、ここで初登場するんだよ。

The Take feat. Chris Brown
この曲がアルバム曲に選ばれるとは思ってもいなかった。"Take You Down"が人々にどのように受け止められていたか思い出す必要がある。まさにメイクラブの名曲となったんだ。だからこそ、俺はオリジナルと比べてちょっとだけユニークなことをして、違うフローを生み出したかった。多分後半のプロダクションが、この曲の一番好きな部分かな。

Broken Promises
テープがちょうど終わるところが、"Broken Promises"の始まりなんだ。俺は音楽のトランジション(転換)が大好きなんだ。この楽曲の終わりで、「新たなレベルに引き上げる必要がある」と思った。"The Take"のサンプルから生まれたものなんだ。

The Fargo Splash feat. Ludacris
リュダクリスの他の曲をサンプリングすることもできたんだけど、自分の中では"Splash Waterfalls"が大きな存在だと感じたんだ。すごく笑えるミュージックビデオだったことを覚えている。ビデオでは彼が女の子と一緒にいて、2人は裸でプールに飛び込むはずだったのに、ケンカし始めるんだ。俺にとってはすごく可笑しかった。リュダクリスの演技が素晴らしくて。彼とは一緒に音楽を作りたいとずっと思ってたんだ。この新しい曲を聴いていても、オリジナルの曲のフィーリングが感じられるはずだよ。

Luv Ya Gyal // Love Sounds feat. The-Dream
まず何よりも、俺がソフトに歌う理由はザ・ドリームの影響なんだ。まだ歌い方をよく知らなかった時、ああいう風に歌いたいと最初に思ったのが彼だった。"Mr. Yeah"や"Fancy"といった曲が俺の歌い方に大きな影響を与えた。この曲は当初はソロの楽曲だった。それで、ザ・ドリームの"I Luv Your Girl"と"Falsetto"をサンプリングしたんだ。その両方のビートを聴いていたら、「ザ・ドリームに参加してもらえないかな?」と思ったけど、ありえないことだと感じていた。Beyoncéに曲を提供したり、数々のグラミー受賞歴のある男だからね。この曲でのザ・ドリームのヴァースを聴くと、昔の彼のサウンドの名残を聴き取れると思う。彼が"I hate to see that look in your eye(君のそんな眼差しは見たくない)"と言った後、いろんな音が聴こえてくる部分は、彼が歌ってるんじゃないんだ。それは実はファンとしての俺が、彼ならこうしただろうと真似しているんだよ。

Yessirr feat. Pretty Ricky
プリティ・リッキーは偉大な存在だ。"Your Body"がリリースされたときの彼らの人気はすごかった。俺は子どもの頃、フロリダに住んでいたから、この曲をサンプリングできたことが特に最高だった。フロリダはすごく気分が良くて、外は暖かくて、誰もがデカいカラフルなタイヤのドンク(マイアミ発祥のカスタムカー)を運転していたことを覚えている。女の子たちはランボルギーニよりもドンクを選ぶというのが、フロリダでの常識だよ。

Best of You // Busted (SKIT) feat. Mýa
俺はマイアが大好きだ。初めてマイアに会ったときは、これまでで一番どうしようもないことを言ってしまった。それが偽りのない感情だったんだ。BETアワードで会ったんだけど、彼女はレッドカーペットを歩いていて、不意打ちを食らわせたんだ。"やべえ、マイアだ"という感じの俺に、彼女は「ヘイ、元気?」って。俺が「愛しているよ」と言ったら、彼女は「でしょうね」ってね。彼女が"Best of You"に参加してくれて、特別な気分だったし最高だった。彼女とアシャンティだけが本作に参加した女性だったから、それぞれの曲で強い役を演じてもらうことがとても重要だったんだ。

The Cry feat. Mario
"The Cry"で最初に聴こえてくるのは、"君は俺のことを完全にフった(You curved the fuck out of me)"という歌詞だ。俺は言いたいことを単刀直入に口にする。これは俺をフった女についての曲で、彼女は今になって俺のことが必要になって、俺を求めているという内容だ。エンディングが一番気に入っている。ドラムがブレイクダウンして、マリオがアドリブで締めくくるんだ。とても美しいよ。

Still Waiting feat. Trey Songz
本作のこの部分はリスナーを失恋モードにするんだ。"Still Waiting"はトレイ・ソングスの"Can’t Help But Wait"をサンプリングした曲。ある時点で、本作で彼のヴァースだけが唯一入ってきてなかったんだ。長い間待たされたよ。でもトレイは頼りになるヤツだから、俺のお願いには絶対に答えてくれる。

A Fool’s Tale (Running Back) feat. Ashanti
この曲はクレイジーなんだ。"Foolish"をサンプリングして、アシャンティに依頼したときは、すごく緊張した。一緒に仕事をしたのは、おそらく4回目か5回目だよ。彼女が「(この曲を)どうしたいの?」って言ってきたんだ。俺は目の前で、10分ほどで"Foolish"のサンプルで新しいビートを作った。彼女のお母さんや妹などスタジオにはたくさんの人がいて、俺のことを見ていた。最初のいくつかのサウンドを加えたらすごくよくなったんだ。すごく緊張したけど、無事に完成できたし、得るものの多いプロセスだった。

Thoughts feat. Lloyd and Lil Wayne
ウェインとロイドのヴァースはギリギリのタイミングで届いたんだ。それが届いた瞬間、俺の人生と「Chixtape」が完成した。あの曲が作品にリボンをかけたんだ。俺が必要なのはそれだけだった。

If You Gotta… feat. Fabolous
これは俺にとって、とても重要な曲。今の時代やカルチャーにとっても、とても重要な曲だと思う。2000年代を代表するヒット曲を振り返ると、必ずファブ(ファボラス)の"Can’t Let You Go"が入っているだろう。ファブとタミアの"Into You"も入っているはずだ。これは彼をフィーチャーすべきビッグな曲だと思っていたし、彼は参加してくれることになった。俺から頼んだことは、昔と同じように"F-A-B-O-L-O-U-S"と言ってほしいということだけで、彼はそれに応えてくれた。俺はこの曲のヴァイブスが大好きなんだ。

Room 112 feat. Slim
"Room 112"は最後の曲だ。このプロジェクトにSlimが参加してくれて光栄だった。この曲は絶対に最後のスキットに添えたかったんだ。"Room 112"の終わり方はフィナーレにふさわしいし、次に何が起きるか感じさせてくれる。彼はある女の子に思いを寄せていたら、実は彼女に遊ばれていた。「Chixtapes」シリーズ史上初めて、トリーが遊ばれるんだ。

Last Love Letter (SKIT)
リアが友だちと電話をしている。突然、誰かがドアを叩く。それは郵便屋で、メモのついたCDが届く。メモには、「君は俺をがっかりさせた。俺はそれを忘れない。でも、君にああいうことをされなければ、俺はこんなものを君にあげることができなかった」と書かれている。彼女がCDのタイトルを読み上げ、「Chixtape Si…」というところで切れて、「Chixtape 6」についてほのめかすんだ。そんなにすぐには出さないけどね。本作の後は何年かほっといてくれよな。

タイトル 時間

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