C.P.E. Bach: Sonatas for Keyboard & Violin

C.P.E. Bach: Sonatas for Keyboard & Violin

2人の気鋭の演奏家が、独奏楽器と鍵盤楽器のためのソナタの初期の姿を、ピリオド楽器を使った説得力あふれる演奏で描き出す。本作でRachel Podgerが奏でるのは18世紀前半に製作されたヴァイオリンであり、クリスティアン・ベザイデンホウトは、19世紀初頭に製作された楽器を再現したフォルテピアノと、18世紀後半に製作された楽器を再現したチェンバロを奏でている。プログラムの幕開けを飾るのは『Violin Sonata in G Minor, H. 542.5』。このソナタはカール・フィリップ・エマヌエル・バッハが10代で書いたものとされるが、彼の父であるヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品だとする説もある。いずれにせよ、Podgerによる哀調を帯びたヴァイオリンと、ベザイデンホウトが奏でるチェンバロの繊細な響きは、この曲の魅力を余すことなく伝えてくれている。『Violin Sonata in C minor, H. 514』は非常にエレガントな作品であり、特に緩徐楽章では、ベザイデンホウトが奏でるフォルテピアノの際立って美しい響きが印象に残る。また『Arioso per il Cembalo e Violino』と、この素晴らしいアルバムの主役である『Violin Sonata in B Minor, H. 512』においても、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが持っていた作曲家としての優れた表現力と、Podgerとベザイデンホウトの情感豊かな表現を存分に堪能できる。

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