文化的特異点

神はサイコロを振らない

文化的特異点

ささくれだったロックサウンドと、繊細にしてメランコリックなバラードの共存。「夜永唄」のバイラルヒットを経て、メジャー進出後初となるEP。アインシュタインの言葉をバンド名にしたこの4人組は、作詞、作曲を手掛ける柳田周作(Vo)の豊かな詩情と歌心をダイナミックに躍動させ、多くの若者の共感を呼ぶ力を備えている。10代の鬱屈したマインドを音楽にぶつけ、ロックが生まれる瞬間を歌った「パーフェクト・ルーキーズ」に始まり、不敵にして洒脱なファンキーロック「遺言状」では彼らの多彩な表現力を伝えている。一方で、和の情緒とはかない恋の情景が溶け合うシングル「泡沫花火」や、飾り気のない願いを込めた「目蓋」では、美しいメロディと柳田の息遣いが際立つ。バンドが描く音楽表現の両極を提示してみせた作品だ。

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