ボン・スコット時代のプロデューサー、ハリー・ヴァンダとジョージ・ヤング（マルコムとアンガスの兄）を久しぶりにプロデューサーに起用し、1988年に制作されたアルバム「ブロウ・アップ・ユア・ビデオ（Blow Up Your Video）」。60年代、オーストラリアの The Easybeats というバンドで活動するなど、豊富な経験と知識を持つ彼らがこの作品に注いだ熱意によって、バンドサウンドは大きく進化したと言える。よりシンプルでエネルギッシュなビート、きっちりとアレンジされたギター、そしてより迫力を増したブライアン・ジョンソンのヴォーカルといった、AC/DCのコアな部分を絶妙にチューンアップすることで造りあげられた"ヒートシーカー（Heatseeker）"、"炎のロックンロール（That's the Way I Wanna Rock & Roll）" などのヒット・チューンを収録。