808 Stateの初期メンバーであり、UKテクノのオリジネーターとして知られるA Guy Called Gerald（以下GCG）による本作は、ジャングル期の名盤として知られる一枚。ジャングルが大流行していた1990年代半ばの英国において、GCGはハウスやヒップホップのネタになるような、ソウルフルなサンプルを多用し、ダウンテンポから高速ブレイクビーツまで幅広いBPM（Beats Per Minute）を用いることでジャングル＝ダンスミュージックに留まらない多様な音楽性を表現した。この作品では流行の先をいくサウンドを提示し、後続のUKダンスミュージックのアーティストたちに多大な影響を与えた。