アルバムの発表には数年かかると認識されていた TOKYO No.1 SOUL SET が、前作「No.1」から 1 年という彼らにとってはかなりのハイペースでリリースした「Beyond The World」。前作発表後、久々に多くのライブを行ったことがメンバーを刺激し、アルバム制作にも弾みがついたという。そのバンドの勢いを反映するように、本作はアップテンポの曲が多くならぶ作品となった。明日をつかみにいこうという前向きな歌詞と、生ストリングスが彩る哀愁のメロディがマッチしたダンサブルな 4 つ打ちチューン "Rising Sun" 。ラテンテイストのパーカッシブなサウンドの上に、人間関係の表と裏を描いた歌詞が乗る "Who Really Loves You?" 。80年代男性アイドル曲を彼ら流に昇華したような力強いナンバー "Endless Crow's Cry" 。かせきさいだぁ≡が参加した、ネオアコを彷彿させる爽快な "スパークリングサイクリング≡" 。渡辺俊美がギターを弾きまくり、ゲスト参加した ZAZEN BOYS の松下敦が豪快なドラムを叩く、生きることへのポジティヴなメッセージを歌った壮大なミッドチューン "Beyond The World" など、長きに渡る活動を続けて来た 3 人が、自分たちの音楽をさらにブラッシュアップさせた躍動感溢れるアルバムだ。
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