Berlioz: Roméo et Juliette

オーケストラと合唱団、そして3人のソロ歌手たちによって奏でられるこの劇的交響曲「ロメオとジュリエット」は、シェイクスピアが描いた物語を的確に再現しながらも、ベルリオーズの個性的な旋律やオーケストレーションを存分に堪能でき、そして彼の作曲に対するあふれんばかりの情熱を感じ取ることができる大作となっている。サンフランシスコ交響楽団の音楽監督で指揮者のマイケル・ティルソン・トーマスは、この作品の壮大なドラマの魅力と音楽的多様性を見事に引き出し、楽団員や歌手たちと共に繊細かつスケール感にあふれた演奏を披露している。優美さと激しさの対比も見事で、2017年の夏にライブレコーディングされた音も奥行きのある、聴き応え十分の作品となっている。

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