Beethoven: Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125 "Choral"

Beethoven: Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125 "Choral"

ニコラウス・アーノンクールが1991年に録音したベートーヴェンの『交響曲第9番』は、リリースされるとすぐにベートーヴェン作品の演奏史における画期的な出来事として称賛を集めた。ピリオド楽器の演奏で学んだことを出発点とするアーノンクールが、モダン楽器を使用するヨーロッパ室内管弦楽団を指揮した『第九』は、ロマン派的な大仰なセンスをそぎ落としたものとなっている。第1楽章と第2楽章は無駄がなくスリリングで、鋭い印象を与える。第3楽章「Adagio molto」は、漂うようでありながら、感動を呼ぶ叙情性をたたえている。合唱を伴う終楽章を特徴づけているのは快活なリズムであり、それが喜びと開放感の高まりを感じさせる。ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏は軽快で反応が良く、この偶像破壊的とも言うべき革新的な解釈がもたらす新鮮なインパクトをさらに高めている。

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