2000年代初頭にレゲエ・シーンから台頭して以来、常に第1線で活動してきた MINMI の通算8枚目。これまでも失敗を恐れることなく、あらゆることに挑戦してきた MINMI だが、「Life is Beautiful」というタイトルが示唆する通りに、ポップでアッパーなエレクトロニック・ビーツが際立つこのアルバムは、これまで様々な浮き沈みを経てきた今の彼女だからこそ発揮できるポジティヴィティに溢れている。特にそれが顕著なのは「アクティブでスタイリッシュママ わたしが MINMI よ」と、ヒップホップ的なセルフ・ボースティングでいきなり決める冒頭の “Friday Night” と、アグレシッヴかつアブストラクトなダンスホール・ビーツに乗せて凄まじく攻撃的なラップをかますラストを飾るタイトルトラック。これぞまさに MINMI の第2章の幕開けだと感じさせる力強い1枚である。